進学直前になってから子供と高校卒業後の進路について話し合うでは遅すぎます。
高校生にもなると家庭の事情もよく理解できます。
心の優しい子は、家庭の事情を慮って、本当は大学などの上級学校に進学したいのだけれども、進学は諦めて就職をすると本心でないことを親に伝えます。
逆に家庭の経済的事情がわからず、自分なりに高校卒業後の進学先について決めて一所懸命に勉強してきたのだけれども、進学直前になって、親からその学校は学費が高いので無理と言われ、希望を失う子もいます。
最近、相談を受けた事例でも、子供が高校1年から業界では有名なカイロプラクティスの無認可校を目指してがんばってきたというケースで、親から専門学校ではないので入学後の学費について奨学金が利用できず困っているという相談を受けました。
このようなことは、高校に入学した段階で子供と進路とお金について話し合い、奨学金の利用できる専門学校でないと通えないということを伝えておけば、無認可校を選択するといったことは防げるはずです。
また、親が上級学校への学費が負担できない場合でも、入学後は奨学金やアルバイトを利用すれば学費は本人がどうにかできることを伝えることにより、子供の間違った判断を防ぐことができます。
経済的に苦しいご家庭の場合、入学時納付金70万円~100万円の準備が一番のネックになりますが、日本学生支援機構の入学時特別増額貸与奨学金の予約をしていれば、労働金庫から50万円までは資金調達が可能ですので、親が準備するお金も軽減されます。
お金について子供と話し合うのは心の抵抗があるかもしれませんが、経済的に裕福でないご家庭の場合は高校1年生から話し合ったほうが以上述べてきたように親も子供にもメリットがあります。